便潜血陽性

便潜血検査とは

便潜血検査とは便中に微量の血液が混ざっていないかを調べる検査です。一般的な健康診断で利用されるほか、人間ドックや大腸がんのスクリーニング検査として行われています。胃や食道・腸などの消化管に炎症や潰瘍・腫瘍(ポリープやがん)が生じた場合、便に血が混ざっていることがあります。便潜血検査で陰性結果であっても、前がん病変の大腸ポリープや早期大腸がん・進行した大腸がんが隠れている場合があります。便潜血検査は、簡易的に行える反面、確実性が低いことから、気になる症状がある場合は大腸内視鏡検査を受けることをおすすめしています。

便潜血検査で陽性結果が出たら

便潜血検査で陽性と指摘されたら、できるだけ早くに大腸内視鏡検査を受けることが大切です。陽性とされた50人中、大腸がんが発見されるのは1~2人程度とされています。便潜血検査陽性は、胃・食道・十二指腸・小腸・大腸・肛門の消化管のどこかに出血がある状態です。前がん病変である大腸ポリープを発見できれば、そのまま切除して将来の大腸がんを防ぐことが可能になります。したがって、陽性が出た場合は大腸内視鏡検査を受けるタイミングと受け止めて、速やかに当院にご相談ください。

苦しくない大腸内視鏡検査を実施

当院では、豊富な経験と高い知識・技術力を有する内視鏡専門医が、質の高い検査を行っています。軽い鎮静剤を用いて苦痛や不快感を最大限軽減した負担の少ない検査が可能です。内視鏡検査が苦手な方でも、気楽に受けて頂けるので、一度当院にご相談ください。

検査中にポリープ切除治療が可能

早期大腸がんや病変のポリープを見つけた場合は、その場で切除治療を行うことができます。入院する必要がなく、日帰り手術が可能です。別日に来院する必要がなく、事前の食事制限や下剤服用も1回で済むので、患者さんに心身の負担が少ないのがメリットです。将来がん化が予想される前がん病変のポリープの切除によって、検査・治療・予防を同時に行うことができます。

便潜血検査陰性の方へ

大腸がんや大腸ポリープが、硬い便が通過する場所にある場合、便が擦れるため出血が起こります。この場合でも、便が柔らかいなどで通過しても擦れずに出血も起こさず、どんどん病状が進行してかなり大きくなっても陰性の場合があります。また、隆起しない平らなポリープの場合も出血がないので、便潜血検査は陰性となってしまいます。そのため、便潜血検査が陰性の結果であっても油断せず、大腸がんのリスクが高まる40歳を超えたらとくに症状がなくて大腸内視鏡検査を受けることをおすすめしています。

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